《院長が気になったネットニュース》#01
花を咲かせない植物!? ダーウィンも驚いた自然界の珍現象
こんにちは。院長の筒井です。
実は植物のお世話も趣味のひとつで、休日は家の動物たちと並んで、植物たちの手入れも楽しんでいます。最近は盆栽にもチャレンジしていて、うまくいったり、失敗したり……それもまた楽しみのひとつですね。
そんなわけで、今日はちょっと変わった植物にまつわる話題をご紹介します。
ふだんの診察では動物たちの身体や命に向き合っていますが、自然界にはそれに負けないくらい興味深い“しくみ”がたくさんあります。
今回の主役は、「花を咲かせないのに子孫を残す植物」です。
■ 話題の植物はこちら(↓)

(鹿児島県・竹島などに分布する「タケシマヤツシロラン」。つぼみはあるが花は開かない)
2025年5月、神戸大学などの研究チームが発表したこの発見は、チャールズ・ダーウィンの進化論に一部反する可能性があるという点で注目されました。
■ 以下、ニュース記事の引用(Yahoo!ニュースより)
鹿児島県の竹島などに分布するタケシマヤツシロラン。つぼみをつけるが花は開かない
進化論の父チャールズ・ダーウィンの説に反する植物が存在していることが神戸大などの研究で明らかになった。進化的にはごく最近になって登場した種と考えられ、長期的に生き残っていけるかはわからないという。
一般的な植物は、花を咲かせて昆虫などを引き寄せ、花粉を運んでもらい、別の個体と「他家受粉」をする。だが中には、自分の花粉を使って受粉する「自家受粉」を行うものもある。
自家受粉は確実に子孫を残せるメリットがあるが、遺伝的多様性が低下し、環境への適応力が弱まるリスクもある。
ダーウィンも160年前に「自家受粉のみで繁殖する植物は存在しないのではないか」と記していたが、神戸大学の研究チームは、南西諸島に分布するタケシマヤツシロランとクロシマヤツシロランがつぼみをつけるものの、花を咲かせず、完全に自家受粉のみで子孫を残していることを突き止めた。
花を咲かせなくなったのは古くても約2000年前とされ、進化的には“新参者”。ただし、自家受粉のみでの繁殖は「進化の袋小路」に陥る可能性があり、長期的な生存には不利かもしれないという。
※出典:Yahoo!ニュース(2025年5月26日配信)
『ダーウィンの説に反する植物が見つかる 神戸大など』
※現在このニュース記事へのリンクは削除されているため、内容の一部を引用してご紹介しました。
■ 院長のひとこと
このニュースを読んで「えっ、そんな植物が本当にいるの!?」と驚きました。
自然界では、私たち人間の想像を超えた“生き方”を選ぶ命がたくさんあります。
一見、リスクのある進化戦略に見えるこの植物たちも、きっと何かしらの「環境への適応」の結果なんでしょうね。
動物たちも含めて、命のあり方にはいろんな“答え”があって良いんだなと思える出来事でした。
また、気になる話題があれば不定期にご紹介しますね!
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。







